足の小指がねじれて横を向いてしまう「寝指(ねゆび)」
特に小指だけでなく、薬指もねじれることがあります。
この状態がもたらす問題は、足の着地が変わり、体重を支える場所が変化することです。
寝指の影響により、臀部や大腿部、下腿部の筋肉の力が地面に伝えにくくなります。
【寝指とは?】
寝指は、足の小指がねじれて爪が外向きになる状態を指します。
特に小指や薬指が内側に曲がり、「内反小趾」も併発することがあります。
痛みはほとんどないものの、足裏の荷重する場所が変わるため
身体のバランスを崩す可能性があります。
【寝指になるしくみ】
寝指の原因ははっきりしていませんが
小指の内転・外転、背屈・底屈に関連する筋肉バランスの崩れが影響すると考えられます。
横足アーチや踵骨の位置関係の変化も寝指の発生に関与しています。
【寝指になる原因】
1.シューズや靴下の影響
靴や靴下での前方や側方からの圧迫が寝指を引き起こす可能性があります。
2.足の着き方の問題
股関節に問題がある場合、股関節内旋や外旋が寝指の原因になることがあります。
【関節痛や身体のバランスが崩れるリスク】
寝指の状態では、身体の荷重線が乱れ
関節痛や身体のバランスの崩れが生じる可能性があります。
これにより、腓骨筋関連や立方骨関連の疾患が発生しやすくなります。
【予防と対策】
1.靴や靴下の選び直し
靴のサイズと幅に注意し、圧迫を避けるようにしましょう。
足指を広げるためには、5本指ソックスやゆったりした靴を選ぶことが重要です。
2.テーピングや装具の利用
寝指の矯正のためにテーピングや薄めの装具を利用することが効果的です。
3.足の小指のケア
マッサージやストレッチを行い、小指まわりの筋肉の緊張を緩め、筋肉のバランスを整えましょう。
寝指は改善が難しい場合もありますが、悪化を防ぐためにも適切な対策が必要です。
定期的なケアや予防策を取り入れ、快適な足の健康を維持しましょう。