アキレス腱炎は、ふくらはぎの「下腿三頭筋」からかかとの「踵骨」に繋がるアキレス腱が何らかの原因で炎症を起こしている状態を指します。

この腱は、足の底屈運動に関与する「腓腹筋」と「ヒラメ筋」から成る「下腿三頭筋」から伸び、成人で約15cmあり、最も強い腱とされています。
アキレス腱はギリシア神話の英雄アキレスの弱点とされ、その名が付けられました。

アキレス腱炎の主な原因はオーバーユース（使いすぎ）であり、主に陸上競技やジャンプを含むス
ポーツ選手に見られます。

ダッシュやジャンプといった動作の繰り返しにより、アキレス腱に徐々に負担がかかり
炎症が生じます。

加えて、靴の不適切な選択、フォームの崩れ、扁平足、急激な運動開始、ふくらはぎの硬さ
加齢、肥満などがリスク因子とされます。

症状としては
運動時や歩き始めにふくらはぎからかかとにかけての痛みが生じ、アキレス腱部に
触ると腫れと痛みが感じられます。

アキレス腱炎はオーバーユースによるものであるため、痛みを放置して練習を続けても自然回復は難しく、早期の対処が必要です。
痛みや違和感があれば、整形外科や整骨院での受診が重要です。

治療としては、アイシングやテーピングを行い、運動に制限をかけて安静を保ちます。

電気治療器によるハイボルト療法での消炎鎮痛、手技療法やはりきゅう治療による筋肉のほぐし、自宅でのストレッチ指導などが行われます。

足元からのアプローチとしては、足病学に基づくインサートプログラムが導入され
足元を矯正して理想的な状態に改善していきます。

アキレス腱炎は適切な治療と予防策が早急に取られないと慢性化しやすい症状であり
アスリートや運動をしている方は特に注意が必要です。

早めの受診と適切なケアにより、アキレス腱炎からの早期回復が期待されます。

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