中高年の女性が内くるぶしの腫れや痛みを訴える際

後脛骨筋機能不全が考慮されることがあります。

この症状は、内側縦アーチ（土踏まず）の形状が崩れ、扁平足障害が生じる状態で

足部を後方から診て腫れと変形の程度を評価します。

【症状】

– 内くるぶし後方の腫れや痛み

– 歩行時の足底の痛み（扁平足障害による）

– 外反母趾や足底筋膜炎、開張足などへの進行が考えられる

【診断と分類】

診断は患者を裸足で立たせ、内くるぶしの腫れや偏平足

後足部の外反を観察することから始まります。

ステージ分類では

痛みはあるが機能は保たれたステージ1から変形が著名なステージ4までがあります。

【治療手順】

治療は後脛骨筋に負担をかけないことが基本で、ステージに応じたアプローチが取られます。

ステージ1: テーピング固定やサポーター利用

ステージ2: U字型のシーネ固定後、U字支柱の短下肢装具使用

ステージ3・4:変形の進行を予防する目的でウォーキングブーツタイプの短下肢装具や靴型装具の使用

治療において、痛み止めの短期使用やステロイドの局所注射は控え

安静と装具療法を中心に行います。

進行が著しい場合には手術が検討されることもあります。

当院にもこの症状で来院された患者さんがいました。

当初、仕事おわりに歩くことが出来ず、仕事を辞めようかと考えた事があったそうです。

ところがテーピング施術を行うと、たった1回で痛みは解消

回数を重ねることで、痛みを感じなくなっていきました。

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