強剛母趾（きょうこうぼし）とは、足の親指の第一中足骨趾節関節（MP関節）で起こる変形性関節症の一種です。

この疾患では、関節内で骨が増殖し硬くなるため、親指の曲げ伸ばしに制限が生じます。

一般にはHallux Rigidus（ハルクス・リジダス）とも呼ばれます。

強剛母趾は、親指関節に痛みやこわばりをもたらし

時間が経つにつれて親指の動きが制限されます。

関節炎の一種であり、足や足の骨格に問題がある人に多く見られます。

具体的には、アーチの落ちや足首の過度な回内などがリスク要因となります。

炎症性疾患や他の変形性関節症も原因として考えられます。

初期症状は、歩行中や特定の活動時に親指の痛みやこわばり、寒い気温などで悪化する痛み、関節周囲の腫れや炎症などです。

また、足の動きの制限が進行し

最終的には関節の動きがなくなる硬直の段階に至る可能性があります。

診断では、症状や足の形態を観察し、レントゲン検査やMRI、CT検査などが行われます。

治療法は保存的療法と手術療法があります。
保存的療法では、理学療法や装具療法、テーピングなどが行われます。

手術療法は、関節を温存する方法や切除する方法などが選択され
X線所見や患者の状態に応じて決定されます。

リハビリテーションでは、足の関節可動域の改善や筋肉の強化を目指し

痛みの軽減や症状の悪化の予防が行われます。

日常生活での予防対策としては
適切な靴の着用や足のストレッチ、適度な運動、正しい姿勢の保持が重要です。

強剛母趾は早期に治療を行うことが重要であり
症状がある場合は専門医の診察を受けることが推奨されます。

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